今回はよくあるお題「ゲームなんてやっていたら素晴らしい大人になれない」について解説していきます。
こう言われて育った私も今「ゲーム業界で働いて生活できている」状況も踏まえ、本当に「ゲームばかりやっていたら素晴らしい大人になれない?」のかを解説していきます。
私も親なのでお父さんお母さん目線痛いほどわかりますし、「ゲーム禁止令」はたまに使います笑。
もっとゲームがやりたいのに!
なんでダメなんだ!今すぐにでもスタートボタンを押し、新しい敵を倒したり、レベルアップしたり、友達と交流したり、したいのに!親に邪魔されてゲームができない!
目の前にあるやりたいことができない。これは辛い状況ですよね。
では、なんでそこまでゲームをやりたいのでしょうか?
ゲームはなんのためにするか
ゲームには素晴らしい体験や喜怒哀楽が詰まっています。まるで人生みたいに。
- 敵や相手をたくさんなぎ倒せる
- 自分で考えた方法で勝てるようになる、クリアできる
- 知らなかった新しい出来事、キャラクターに出会える
- 仲間と協力して何かを作ったり、一緒に遊んだりできる
- コツコツレベル上げをして強くなったことを実感できる
ゲームの世界にいると、まるでもう一人の自分がいるような気分になりますよね。
そして現実世界よりも「だいぶ簡単に」達成感を味わえます。
- 「GOAL!」
- 「レベルアップ!」
- 「新スキルGET!」
- 「YOU WIN!」
- 「1位!」
ゲーム画面では現実世界ではなかなか味わえない、褒め言葉や称賛がたくさんもらえます。
「ゲームは何のためにするのか」、それは、現実世界では得られない、嬉しい、楽しい体験をするためです。
ゲームと勉強の違い
では、ゲームと勉強の違いを比較してみましょう。今回は例として、ゲームは大好きでやり切っている、勉強は嫌いで全然できないという人で設定しています。
項目 | ゲーム | 勉強 |
やる気 | MAX | なし |
頑張る理由 | あり!勝ちたい! | なし、わからないよ |
行動力 | コツコツレベルあげできるよ! | コツコツ続かない |
集中力 | あり!絶対勝つ! | なし、すぐ飽きるし |
思考力 | あり!勝つまで考える! | なし、何を考えたらよいか |
記憶力 | 何でも覚える!それが必要だから | 覚える必要性わからない |
他にも要素はありますが、大きい分類はこのあたりです。
ゲームでは結果を出すためには着実に行動できるし、勝つために必要なことは忘れずに覚えて、考えることができる。
逆に勉強では、ゲームで発揮できていた、行動力、集中力、思考力が発揮されていません。
やる気はすごいエネルギーになる
ゲームで頑張れるのは、「やる気」があるからです。やる気はエネルギーとして、なんとしてでもやり切ろうという行動に変化します。ゲームをやり切っている人は、ゲーム内で素晴らしい行動力、集中力、思考力、記憶力を発揮しています。
「ゴールまで辿り着く」ために必要なのは、圧倒的な「やる気」なのです。
ゲームはたくさんやるけど、現実世界では勉強もできて、自己管理もできて、決めた目標をやり遂げることができる。こんな人ならお父さんお母さんから、アレコレ言われませんよね。
今お父さんお母さんから「勉強やりなさい!」と言われているということは、「お父さんお母さんが求めるゴールにはたどり着かなそうな行動をしている」状態です。
勉強はなんのためにするか
では、お父さんお母さんはなんで「勉強しなさい」や「こうしなさい、ああしなさい」と言うのでしょうか。
「素晴らしい大人になってほしい」「生き抜く力を身につけてほしい」「人としての最低限のマナーを身につけてほしい」そういった思いが根底にあるのだと私は思います。
本当はお父さんお母さんは現実世界であなたにこれを言いたいんじゃないでしょうか。
- 「GOAL!目標達成!諦めずにやりきったね!」
- 「レベルアップ!新スキルGET!がんばったね!」
- 「YOU WIN!強いね!練習もよくやったね!」
- 「1位なんてすごい!競争に勝ったね!」
そう、ゲームから言われたことと同じことです。
お父さんお母さんは「現実世界のルール」の中で、ゴールを決め、その達成のために行動する過程で成長してほしいので、口うるさく「勉強しなさい」と言うのです。
ただ、現実世界ではゲームほど簡単に達成したり、レベルアップしたりはできません。
ゲームでは数分から数時間で得られた賞賛も、現実世界では数日から数ヶ月、ものによっては1年以上かけてしっかりと継続した人にしか与えられません。
道半ばでの挫折や、思い通りにならないこともたくさんあります。だからこそ、勉強は「素晴らしい大人」になるために必要で、ゲームよりも難易度の高い「現実世界での戦い方」を教えてくれます。
ゲームのやる気を勉強にも活かそう
「ゲームばかりやっている」「勉強をしない」人は、ゲームのやる気を応用しましょう。
大好きなゲームを好きなだけやるために、勉強をどのくらいのレベルでやり切るのか、日々の生活習慣をどのような形にするのかをお父さんお母さんと「約束」して、それをやり切りましょう。
お父さんお母さんとの最終的な約束完成までには、主体性、論理的思考力、プレゼン力、交渉力、まとめ力などゲームをやる以外の新しい力がたくさん必要です。
約束したことをやり遂げることを証明できれば、好きなだけゲームができるはずです。
このようなゲーム以外の勉強や経験が「素晴らしい大人」になるためには必要です。
ゲームに対する「圧倒的なやる気」があれば乗り越えられるはずです。
結論
「ゲームばかりやっていたら素晴らしい大人になれない?」
この問いに対する私の答えは「YES」です。
極論ではありますが、ゲームばかりやっていたら素晴らしい大人にはなれないと思います。
正直ゲームの世界というのは、素晴らしい大人の合格ラインからすると、だいぶ低く満足できるように調整されています。算数や国語ができなくても、ゲームが勝手に対応してくれますし、煩わしい人間関係や粘り強い交渉も必要ありません。
反面、ゲームでは現実世界で得られる「達成の喜び」を短時間で疑似体験でき、「わかりやすいゴール」「やる気」を与えてくれます。
ゲームへのやる気をうまく使い、素晴らしい大人になるための準備もしっかりしていく。こんな時間の使い方をしていくことをオススメします。
最後に:お父さんお母さんへ
いかがでしたでしょうか。
「ゲームをもっとやりたい!」というやる気があることは素敵なことだと思います。
お子さんのやる気を維持しつつ、約束したことをやり切るなど、素晴らしい大人になるための能力を得るためにどうすれば良いか、良き先輩としてアドバイスお願いします。
お子さんからのプレゼンや行動が甘ければ、ゲーム禁止令もたまには良いと思います。
以上となります。最後までお読み頂きありがとうございます。